1-4. セルゲイ・ラフマニノフ - Sergey Rachmaninov (1873-1943):合唱交響曲 「鐘」 Op. 35 I. Die silbernen Schlittenglocken: Allegro ma non tanto II. Die zarten Hochzeitsglocken: Lento III. Die grellen Sturmglocken: Presto IV. Die trauervollen Eisenglocken: Lento lugubre 5-7. セルゲイ・イヴァノヴィチ・タネーエフ - Sergey Ivanovich Taneyev (1856-1915):聖イオアン・ダマスキン Op. 1 Idu v nevedomiy mne put' (I begin a journey into the unknown): Adagio ma non troppo No vechnim snom poka ya splyu (But while I sleep with the eternal sleep): Andante sostenuto V tot den', kogda truba (On the day when a trumpet): Allegro
※録音: 14-19 June 2019, Konzertsaal der Kolner Philharmonie, Cologne, Germany ---------- ラフマニノフの合唱交響曲『鐘』は、1913年に作曲された合唱作品。アメリカの詩人エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の詩をロシアの詩人、コンスタンチン・バリモントがロシア語に訳したものを自由に用いながら、4つの場面「そりのベル=若さ」「結婚」「激動の幕開け」「弔い」を象徴する鐘の音を通して人生の機微を描いています。ラフマニノフが好んだ「怒りの日=ディエス・イレ」の旋律も効果的に使われた中期の傑作の一つです。かたやタネーエフの「聖イオアン・ダマスキン」は宗教的なカンタータ。7-8世紀に実在した聖人(ダマスコのヨハネ)の祈祷文をトルストイが翻案したテキストの中から、タネーエフは16行を選択、感動的な作品に仕上げました。タネーエフ初の成功作品としても知られ、いかにもロシアの合唱曲らしい荘厳な雰囲気を持っています。キタエンコは、その特徴とも言える重低音を強調した響きを、30年以上に渡り彼と演奏を続けているケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団から引き出し、メリハリのある音楽を作っていきます。また、チェコで作曲家としても活躍するペトル・フィアラが指導するチェコ・フィルハーモニー合唱団ブルノの力強く、清冽なハーモニーも聴きどころです。
アンナ・サムイル (ソプラノ)、ドミトロ・ポポフ (テノール)、ヴラジスラフ・スリムスキー (バリトン)、ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、ドミートリー・キタエンコ (指揮)
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