ペルト(1935-): 1. ソルフェッジョ(1963) 2. スンマ(1977) 3. ふたりの嘆願者(1998) 4. 石膏の壷をもつ女性(1997)
リスト(1811-1886): 5-19. 十字架の道行(1878-1879) S.53 Einleitung: Vexilla regis prodeunt Station I: Jesus wird zum Tode verdammt Station II: Jesus tragt sein Kreuz Station III: Jesus fallt zum ersten Mal Station IV: Jesus begegnet seiner heiligen Mutter Station V: Simon von Kyrene hilft Jesus das Kreuz tragen Station VI: Sancta Veronica Station VII: Jesus fallt zum zweiten Mal Station VIII: Die Frauen von Jerusalem Station IX: Jesus fallt zum dritten Mal Station X: Jesus wird entkleidet Station XI: Jesus wird ans Kreuz geschlagen Station XII: Jesus stirbt am Kreuze Station XIII: Jesus wird vom Kreuz genommen Station XIV: Jesus wird ins Grab gelegt
※録音 2019年1月14-18日 聖ニコラス教会、タリン、エストニア ---------- ペルト作品の4曲のうち初期の「ソルフェッジョ」は、彼がまだ簡素な語法による「ティンティナブリの様式」を確立する前の作品で、不協和音に彩られていながらも、清冽な雰囲気を保っています。様式が確立された後の3曲のうち「スンマ」はペルト自身が「最も厳格で謎めいた作品」と評するほどに完成された曲。他2曲は聖書のエピソードが用いられています。リストの「十字架の道行」は、晩年になって宗教への関心が高まり、バチカンからローマへと旅をした際に書かれたいくつかの宗教作品の中の1曲。当時リストが心を寄せていたグレゴリオ聖歌とパレストリーナからの影響、独自の宗教観が融合された内省的な作品です。この録音ではピアノ伴奏版が用いられており、合唱と溶け合うカレ・ランダルの表現豊かな演奏が作品の魅力を存分に伝えています。
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団/カスパルス・プトニンシュ(指揮)
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