1-4. プーランク:小室内カンタータ『ある雪の夕暮れ』 No. 1. De grandes cuillers de neige No. 2. La bonne neige No. 3. Bois meurtri No. 4. La nuit le froid la solitude 5-7. ドビュッシー:3つのシャンソン(神よ、美しき人を見るはよきかな/太鼓の音を聞くとき/冬は本当にいやらしい) No. 1. Dieu! qu'il la fait bon regarder No. 2. Quant j'ai ouy le tabourin No. 3. Yver, vous n'estes qu'un villain 8-11. ミヨー:ヴィーナスの誕生?無伴奏混声合唱のための I. Les heures II. Venus III. Le vent IV. Les heures 12-14. ジョリヴェ:祝婚歌?オーケストラと2つ合唱のための I. Moderato II. Allegretto semplice III. Allegro maestoso 15-18. プーランク:アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り?無伴奏男声合唱のための No. 1. Salut, Dame Sainte (Modere, mais sans lenteur) No. 2. Tout puissant, tres saint (Majestueux et eclatant) No. 3. Seigneur, je vous en prie (Tres expressif et fervent) No. 4. O mes tres cheres freres (Bien calme) 19. メシアン:モテット『おお、聖なる饗宴よ - O sacrum convivium! -』?4部の混声合唱のための 20. アペルギス:ヴェルフリ - カンタータ- Die Stellung der Zahlen(数字の位置)?混声合唱のための ---------- 指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、マーカス・クリード(指揮)、ほか/South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed
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