1. 伝承曲(ランゲランの旋律): 森の散策 2. カール・ニルセン(1865-1931): いま木々の葉は明るく輝く 3. ポウル・シアベク(1888-1949): きょうはいい天気 4. エーギル・ハーダー(1917-1997): 青いアネモネ 5. ヘンリク・ロング(1807-1871): 荒涼とした冬が去り 6. クヌーズ・イェペセン(1892-1974): 土の下からマツユキソウが 7. ハンス・ハンセン(1817-1878): すべての小さな花のために 8. トーヴァル・オーゴー(1877-1937): 新緑のブナの木がまぶしい島 9. デンマーク伝承曲: こよなく楽しい夏 10. カール・ニルセン(1865-1931): 見てごらん夏の日を 11-12. スヴェン・シモン・シュルス(1913-1998): さあデンマークの家々に真夏がやってくる/デンマークは香しく 13. オーロフ・リング(1884-1946): なんと美しい微笑み 14. カール・ニルセン(1865-1931): なんと心地よい夏の夕べ 15. オーロフ・リング(1884-1946): デンマークは今、白夜にまどろむ 16. トマス・ラウプ(1852-1927): 心よしずまれ、太陽が沈んでいく 17. ハーラル・バルスレウ(1868-1952): 畑の空が白んでくる 18. トニ・ヴァイスレウ(1926-): 夜の闇の方へ消えていく 19. オト・モーテンセン(1907-1986): 九月の空はこよなく青く 20. ポウル・ハムブアウアー(1901-1972): リンフィヨルドの水面を新鮮な風が吹く 21. オーロフ・リング(1884-1946): 旅立ちの時が近い 22. ポウル・ハムブアウアー(1901-1972): 今夜は星がなんときれいに見えることか 23. トマス・ラウプ(1852-1927): 雪ほど静かなものはない 24. クアト・ラーセン(1941-): 冬 25. トーヴァル・オーゴー(1877-1937): スズメは枝のかげでものも言わず 26. トマス・ラウプ(1852-1927): 見わたすかぎり雪 27. トーヴァル・オーゴー(1877-1937): 雪のかけらが吹き寄せて 28. ポウル・ハムブアウアー(1901-1972): 雪ほど静かなものはない
※録音: 22-24 February 2018, Koncertkirken, Copenhagen, Denmark ---------- 19世紀の始め、度重なる戦争で大きな打撃を受けたデンマーク。疲弊した国民を元気づけるために活動をはじめたのは先進的な教師、牧師、作家のグループでした。活動の一環として生まれた「Folkehojskole」(民衆のための成人教育機関)では、デンマークの伝統的な歌を採取し、1894年に歌集「Hojskolesangbogen」を出版、1922年には改訂版が出版されるほど、デンマークの人々の人気を集めることに成功しました。全572曲からなるこの曲集にはカール・ニールセンをはじめとする当時の人気作曲家の作品が含まれ、どの曲も、誰もが口ずさめる平易なメロディと流麗なハーモニーに彩られており、これまでに240万部が出版されています。このアルバムは、曲集の中から季節にまつわる作品を選び、季節に沿って並べたもの。デンマークで最も高い実力を誇るデンマーク放送局所属のエリート集団、デンマーク・ナショナル・ヴォーカル・アンサンブルのシンプルで心のこもったハーモニーは「デンマークの四季の移り変わり」を鮮やかに見せてくれます。ジャケットに使われた精緻な花の絵の美しさ、加えて高音質。手の込んだ作りによる高品質のアルバムです。
デンマーク国立声楽アンサンブル、ボー・ホルテン(指揮)
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