モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
※セッション録音:1956年3月10&12日/カーネギーホール(ニューヨーク)/使用音源: Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/ (モノラル) ---------- ■制作者より モーツァルトの生誕200年を記念して録音されたワルター&ニューヨーク・フィルのモーツァルトの「レクイエム」は、モノラルではありますが、今日もなおこの曲の最も重要な演奏として人気があります。今回もまた2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用して復刻しましたが、その再生音は全く驚くべきものです。音像は異様なほど前に出て来て、前後、左右、天地の響きの広がりも圧倒的です。低弦のゴツゴツした音も生々しいほどに聴き取れます。宇野功芳著『名指揮者ワルターの名盤駄盤』(講談社+α文庫/絶版)には「いくぶん生々しさ〈汚さ〉に欠ける不満はあるが」とありますが、おそらく当CDではそうした不満が解消されることでしょう。また、この録音セッションで撮影された貴重な写真が知られていますが、ほとんどのLP、CDにはこれらが掲載されなくなっています。これではちょっと寂しいので、当解説書ではそれを復活させました。なお、当CD には対訳が付いていません。ご了承下さい。(平林 直哉)
ブルーノ・ワルター(指揮)、ニューヨーク・フィルハーモニック <br />ウエストミンスター合唱団(合唱指揮:ジョン・フィンレイ・ウィリアムソン)、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、ジェニー・トゥーレル(アルト)、レオポルド・シモノー(テノール)、ウィリアム・ウォーフィールド(バス)
|