(1) カンタータ《たのしきヴィーダーアウよ》BWV30a(35’35”) (2) カンタータ《わたしは自分に満ち足りている》BWV204(29’54”)
※セッション録音:2017年7月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール [66:11] ---------- SACDハイブリッド盤。BCJによるバッハの世俗カンタータ録音がついに完結です!この世俗カンタータの第10集には、《たのしきヴィーダーアウよ》BWV30aと《わたしは自分に満ち足りている》BWV204が収録されました。当シリーズの完結にふさわしく、名唱キャロリン・サンプソンをはじめ、BCJでもおなじみのジョアン・ラン、櫻田亮、ドミニク・ヴェルナーをソリストに迎えた満を持してのキャスティングによる収録です。《たのしきヴィーダーアウよ》BWV30aは、ヴィーダーアウの荘園領主に就任したザクセン選帝侯国宰相ブリュールの家臣であるヘニッケを表敬するために作曲された音楽劇で、《農民カンタータ》BWV212の姉妹作です。躍動感に富む音楽で軽やかなシンコペーションや整然とした舞曲風の楽節構造などは当時ドレスデン宮廷に流れ込んでいたイタリアの新様式からの影響を示しています。一方、ソプラノ独唱と小オーケストラのためのカンタータである《わたしは自分に満ち足りている》BWV204は現世の富に心惑わされず、おのれの内に平安を求めよという内容で、終始この命題に寄り添って進みます。サンプソンの透き通るような歌声とBCJの極上のアンサンブルが光ります。
鈴木雅明(指揮)、バッハ・コレギウム・ジャパン、(1)(2)キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、(1)ロビン・ブレイズ(アルト)、(1)櫻田亮(テノール)、(1)ドミニク・ヴェルナー(バス)、菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)、三宮正満(オーボエ/オーボエ・ダモーレ)、若松夏美(ヴァイオリン)
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