1. シューベルト: そっと、そっと歌おうD635 ゴンドラの漕手D809 楽興の時第1 番ハ長調 ナイチンゲールに寄すD196 愛による幸せD55 楽興の時第2 番変イ長調 時の流れのうちにD710 2. クレマン・ジャヌカン:夜ごと夜ごとに/ひばり 3. アドリアン・ルロワ:ファンタジー 4. ジャヌカン:鳥の歌/愛と死と生 5. ルロワ:ブルゴーニュのブラーンル組曲 6. セルミジ:あなたは私を悩ませる 7. ジャヌカン:ナイチンゲール 8. シューベルト: ナイチンゲールD724 楽興の時第3 番ヘ短調 セレナードD920 おやすみD903
※録音:2016年11月/アレゲマイネ古文書館(バーゼル) [65:48] ---------- シューベルト(1797-1828)とクレマン・ジャヌカン(1485頃-1558頃)が会うことができて、音楽について楽しく語りあったら、という妄想を具現化したアルバム。妄想の主は声楽アンサンブル「テレーム」の指揮者でバス歌手のジャン=クリストフ・グロッフェ。自身ジャヌカンを演じ、ジャケットでは今風の男たちのシューベルティアーデの中で、意味深な全裸を晒しています。 ロマン派のオーストリアの作曲家と16世紀のフランスの作曲家には何の接点もないように思われますが、実は多くの共通点があります。ともに膨大な声楽曲を残し、その歌詞を吟味したこと。その多くを友人たちとの楽しみのために書いたこと、主に男声のために書かれていること等々。ここでは妄想をできるだけ現実化させるため、ピアノは1813年製のフォルテピアノを使用。北ドイツの貴族の家で200年間所蔵されていた楽器を2015年にクリストファー・カーンが修復しました。また選曲も凝っていて、シューベルトの「知られたくないセクシャリティの部分」を暴露しているとのことです。
テレーム[ゾーレン・ラヴァナン=リンケ(メゾソプラノ)、ラニ・オレンシテイン(ピアノ)、ジュリアン・フロイミュート(アルト)、リオール・レイボヴィチ、イーヴォ・ハウン(テノール)、ブレノ・クィンデーレ(バリトン)、ツィヴ・ブラハ(リュート)、ジャン=クリストフ・グロッフェ(バスと指揮)]/theleme
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