ミサ A14 6声のカノン:ともに歌う3つのカノン 儀式なしのミサ I 6声のカノン:6つの言葉で パスカリスのミサ 6声のカノン:再び6つの言葉で 儀式なしのミサ II ロンバルデスカのミサ・コンチェルタータ
※録音:2016年6月24-27日、KGHM Main Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music ---------- バロック期のポーランドを代表する作曲家の一人、ペンキェル(不祥-1666頃)は、古都クラクフからワルシャワへと王宮が移転したばかりの1633年頃のワルシャワ宮廷礼拝堂に仕え、最初はオルガニストとして宗教音楽を担当した人です。1654年にスウェーデンがポーランドに侵攻した際はウィーンに逃れ、その後は1658年からヴァヴェル城大聖堂の音楽監督も務め、数多くの作品を残しています。見事なポリフォニーに支えられた彼の作品のいくつは、ウプサラ大学の図書館に保存されており、当時のポーランド音楽を研究するために役立っています。2016年に発売された第1集と同じく、指揮者コセンジャクが知られざる作品の復興に力を尽くしました。古いパレスチナの多声合唱に由来する「ミサ・パスカリス」や、2つの歌い手のグループの対話によるミサなど、当時の演奏法も研究の上に演奏されています。カノンやフーガはペンキェルと同世代の作曲家、マルコ・スカッキによる論文に添付されていたもので、実際に演奏されるためのものではないという研究結果も興味深いものです。
ブロツワフ・バロック・アンサンブル/アンジェイ・コセンジャク(指揮)/ほか
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