1. 来たれ、聖霊よ 2. バビロン川の流れのほとりに 3. キリエ・クム・グローリア 4. どうして国々は騒ぎ立ち 5. ああ、慈悲深いイエス 6. 人々よ起き上がれ ---------- ライプツィヒの伝統ある教会の一つ、聖トーマスは信仰と音楽の分野で重要な役割を果たしていることで知られます。1212年に修道院が設立されると同時に、少年合唱団も創設され、J.S.バッハをはじめとした音楽家たちが聖歌隊を指揮し少年たちを指導してきました。このアルバムのカンタータを作曲したクニュプファーは、1657年に前任者トビアス・ミヒャエルの死去に伴い、聖歌隊指揮者に就任し、約20年に渡ってこの地位にあった作曲家です。その当時の彼の人気はとても高く、その周囲には才能ある音楽家たちが集まる中でも中心的存在として活躍。その名声は他の都市にも轟き、たくさんの招聘依頼がありましたが、彼は聖トーマスを離れることなく、三十年戦争後の混乱したこの地で音楽を続けていたのです。そんなクニュプファーのカンタータは、福音書と詩篇からテキストを採り、優れた対位法と美しいメロディーに彩られた、17世紀の伝統的なスタイルを取り入れた見事なものです。“知られざる名作”の発掘に尽力するコルテスとブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスの演奏で。
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/マンフレート・コルテス(指揮)
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