1. Magnificat anima mea Dominum-わが魂は主をあがめ 2. Haec est Regina virginum-娘女王を見よ 3. Suscepit Israel-イスラエルを受け入れよ 4. Ave maris stella-めでたし、海の星 5. Regina coeli laetare-喜べ、天の女王 6. Salve Regina-元后あわれみの母 7-10. トリオソナタ Op.1-5 ホ短調 11. Crucifixus-十字架にかけられて 12. Laboravi in gemitu meo-私は嘆き疲れ 13. Tenebrae factae sunt-闇なる間 14. Stabat mater-悲しみの聖母
※録音:2016年2月17-20日 ベルリン ヴィルマースドルフ、リンデン教会 ---------- カトリックの世界では、聖母マリアは特別な役割を担っています。彼女はイエスを生み出したことで、全ての原罪から解放された無垢な存在であり、死後は天に昇ることを許され、天上と地上を結ぶ象徴としても崇められています。「サルヴェ・レジーナ」はそのマリアのための祈祷文の一つで、多くの作曲家がこの祈りのために曲を書いています。カルダーラはイタリア・バロック期に高い人気を得ていた作曲家で、華麗なオペラやオラトリオ、ミサ曲で知られています。このアルバムは、マルコヴィッチュとヴォーカルアカデミー・ベルリンの意欲的な試みから生まれた1枚で、前作スカルラッティ(ROP-6062)と同じく、カルダーラ(1670-1736)の数多い宗教曲の中から、聖母マリアに関する曲を拾い出し、トリオ・ソナタを挟みながら一つのストーリーとして構築するという試みが成されています。一説によると3000以上もあったという彼の作品は、現在ほとんど忘れられてしまっていますが、研究によって少しずつ復興されており、このアルバムもカルダーラの真の姿を知るための手引きとして役立つことでしょう。
ヴォーカルアカデミー・ベルリン/バッサーノ・アンサンブル・ベルリン/フランク・マルコヴィッチュ(指揮)
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