(1) ミサ曲第1番 ト長調〜混声合唱とオルガンのための(1934) (2) ミサ曲第2番 ヘ長調〜混声合唱とオルガンのための(1941)
※録音:2016年1月/ファースト・プリマス会衆派教会(ネブラスカ州) [64:36] ---------- SACDハイブリッド盤。アメリカ中西部のグレートプレーンズ(大平原)の州サウスダコタのスーフォールズに2009年に創設されたサウスダコタ合唱団のPENTATONE レーベル第2弾は、悲劇の作曲家テュベルクの2つのミサ曲を収録しました。両親から音楽教育を受けたテュベルクは、最初にヴァイオリニストとして名を馳せました。ヴァイオリニストのヤン・クーベリック(ラファエル・クーベリックの父)とは特に親交を深めました。テュベルクは交響曲などの大曲を作曲する一方で、器楽・室内楽の作品や当アルバムに収録されている声楽曲も残しました。才能豊かな音楽家であったテュベルクでしたが、ホロコーストの犠牲となり、アウシュヴィッツの強制収容所に送られ、1944年12月31日に死亡したとされています。祈りに満ちた2つのミサ曲はテュベルク晩年の作品で、苦悩に満ちたテュベルクの傑作です。サウスダコタ合唱団の芸術監督のブライアン・A・シュミットは、ノースカロライナ州のデューク大学チャペルの聖歌隊などの指揮者を務め、アメリカを代表する合唱指揮者のひとりに挙げられる合唱指揮者です。
ブライアン・A・シュミット(指揮)、サウスダコタ合唱団、クリストファー・ジェイコブソン(オルガン)/South Dakota Chorale,Brian A. Schmidt&Christopher Jacobson(org.)
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