ジャン・アネル:キプロスの晩課 〜 マロン派とビザンチンの聖歌、モテット、プレインチャント
※録音:2015年12月17日-20日、ベルギー ---------- 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーが率いる、アントワープの多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。前作、ギョーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCDP 32110)」でも大きな話題を呼んだシュメルツァー&グランドラヴォアの新録音は、14世紀フランスの作曲家、ジャン・アネル(c.1380-c.1436)の音楽。カンブレー大聖堂の音楽家、ギョーム・デュファイの教師、キプロスのリュジニャン宮廷の学長などと務めたとされるジャン・アネル。「キプロス写本」と呼ばれるトリノ国立大学図書館の貴重な写本(Turin J.II.9)から発見された美しいモテットに、マロン派の聖歌、ビザンチン聖歌、プレインチャント(単旋律聖歌)を組み合わせ、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究が作り上げた「キプロスの晩課(CypriotVespers)」。女声1名と男声8名で歌われるグランドラヴォアの完璧な歌唱はもちろん、地中海に浮かびながらヨーロッパ、フランスの文化が栄えたキプロスの知られざる貴重な晩課にも注目です。
グランドラヴォア、ビョルン・シュメルツァー(指揮)/Graindelavoix,Bjorn Schmelzer(dir)
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