1-6. 無伴奏混声合唱のためのエニグマ I-VI エニグマ I(2006) エニグマ II(2008) エニグマ III(2008) エニグマ IV(2010) エニグマ V(2012) エニグマ VI(2013)》 7. 混声合唱とアンサンブルのための「voices ‐ still」 8. フルート、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための「… cold and calm and moving」
※録音 2014年9月6.7.28日 フィンランド,エスポー セッロサリ ---------- スイスに生まれ、現在はウィーンに拠点を置く現代作曲家ベアト・フラー(1954-)の作品集。彼は人間の声の可能性を追求し、いくつかの面白い作品を書いています。レオナルド・ダ・ヴィンチのテキストを用いた「6つのエニグマ」は力強いアカペラで歌われますが、時としてロマンティックな響きを纏いながら、柔らかい感触を聴き手の耳に残していきます。古代ローマの詩人ウェルギリウスのラテン語の詩をフラー自身がドイツ語に翻訳したテキストによる「voices ‐ still」では自在なアンサンブルと声の共演が楽しめます。器楽のみの「… cold and calm and moving」はタイトルの通り冷たく静かな作品で、断続的に聞こえるハープの響きを縫って、各楽器が思い思いの歌を奏でていきます。
ヘルシンキ室内合唱団/ウーシンタ・アンサンブル/ニルス・シュヴェッケンディーク(指揮)
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