1. オルランド・ディ・ラッスス(1530/2-94):暁の光は赤く染まり 2. ジョン・タヴァナー(c.1490-1545):安息日が過ぎて 3. グレゴリオ聖歌:復活 4. ザムエル・シャイト(1587-1654):ほろぶるものを 5. ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):「5 つの神秘的な歌」より イースター 6. グレゴリオ聖歌:この日こそ 7. ウィリアム・バード(1539/40-1623):この日こそ 8. マシュー・マーティン(b.1976):この日こそ(世界初録音) 9. グレゴリオ聖歌:復活のいけにえに 10. ジョヴァンニ・バッサーノ(c.1561-1617):マリアよ、私たちに告げよ 11. グレゴリオ聖歌:大地は震え 12. ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(c.1525-94):大地は震え 13. ラッスス:よき牧者は蘇えりぬ 14. マイケル・ハラー(1840-1915):よき牧者は蘇えりぬ 15. バード:われらが過越の羊 16. ジャン・レリティエール(c.1480-c.1551):よき牧者は蘇えりぬ 17. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):徹夜祷 18. サミュエル・セバスチャン・ウェスレー(1810-76):神とその御父が祝福されんことを 19. パトリック・ハドリー(1899-1973):わが愛する者はわたしに語って言う 20. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):新しきエルサレムの聖歌隊 21. ラッスス:第8 旋法によるマニフィカト「暁の光は赤く染まり」
※録音:2015年7月1日、2日 ---------- キリストの復活を祈るイースターは、古くからヨーロッパで盛大に祝われてきた大事な祝日です。このCD には、イースターを祝うために書かれた聖歌が21 曲おさめられています。書かれた時代は15 世紀から20 世紀に渡り、作曲家の出身もイギリス、ロシア、イタリア、ベルギーなど様々。ヨーロッパ中で今も昔も、イースターが人々にとって大事な行事であることが伺えます。興味深いのは「この日こそ」や「よき牧者は蘇えりぬ」のように、同じ題材を用いて時代も国も異なる作曲家が書いた作品が並べて収録されていること。それぞれの時代の音楽様式の違いや曲想の違いを楽しむことができます。本CD の中で1 番新しい曲は、演奏を手掛けるケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団と指揮者グラハム・ロスの委嘱によって書かれ、彼らに献呈されたマシュー・マーティン(b.1976)の「この日こそ」。オルガンの大胆で斬新なファンファーレで幕を開けるこの曲はカラリと明るい祝祭的な雰囲気が魅力的です。ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団は世界で最も注目を集める大学の合唱団の1 つ。指揮者グラハム・ロスのもと、古い宗教曲から新作初演まで幅広いレパートリーを持ち、「イギリス合唱の伝統を最も引き継ぐ合唱団」と称されています。国も時代も様々なイースターの喜びと祈りが詰まったCD です。
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団 グラハム・ロス(指揮) マシュー・ヨリス (オルガン)/Graham Ross
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