J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
※録音:2015年7月、テルデックス・スタジオ、ベルリン/[ 特典] メイキングDVD(56分) ---------- ヤーコプスは「マタイ受難曲」(HMC.802156) に引き続き「ヨハネ受難曲」を録音しました。満を持して登場した「マタイ受難曲」は、長年の経験と研究に裏打ちされた記念碑的録音であったので、今回の「ヨハネ受難曲」も大いに期待できる内容です。 「ヨハネ受難曲」は、バッハの生前に計4 回演奏され、毎回新たな変更が加えられてきた作品です。バッハがその時の演奏で使える楽器や演奏家に影響され改訂された場合が多いですが、もっとも大幅に変更されたのが1725 年の第2 稿です。例えば、冒頭の合唱部分には、当時まだ作曲されていないマタイ受難曲第1 部の終曲を使用し、作品後半にも数曲異なるアリアを使用しています。ヤーコプスはこの第2 稿のみで追加、差し替えされた5 曲(第1 曲合唱「おお、人よ、汝の大いなる罪を悲しめ」に変更。第11 曲テノールのアリアを追加。第13 曲テノール・アリアを別の曲に。第19 曲テノール・アリアを別の曲に。第40 曲カンタータBWV23 終曲合唱「キリスト、汝 神の子羊」に変更。)をアルバムの最後に収めています。ヤーコプスは、この第2 稿について是非とも注目して聞いて欲しいと語っています。パッケージにボーナスとして収められている第2 稿を入れ込んで再構築させた録音をハイレゾダウンロード(harmoniamundi.com ウェブサイトを参照)で通して聞くことができます。 ボーナスDVD には録音風景を収録したメイキング映像が収められています。「マタイ受難曲」同様に録音配置にもこだわっています。ヤーコプスは合唱団の歌詞を最大限に明瞭にするため、そしてオーケストラにも最大限クリアな響きを求めるために、いくつかのパートに分類することを要求しました。福音史家と通奏低音のパートは中央に、オーケストラは左に、右側には合唱、そこから各アリアを歌うソリストが現れ出るという、配置で録音されました。5.1サラウンドで再生すると異なる4 つのセクションが聞き手のまわりに配置されているように再生される臨場感溢れる録音となっています。
ヴェルナー・ギュラー(福音史家/テノール)、ヨハネス・ヴァイサー(バリトン)、スンハエ・イム(ソプラノ)、ベンノ・シャフトナー.(アルト)、セバスティアン・コールヘップ(テノール)、ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内合唱団、ベルリン大聖堂合唱団、ルネ・ヤーコプス(指揮) [クロネコDM便不可]
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