1. マティアス・グリュネルト(1973-):アニュス・デイ 2. グリュネルト:パーテル・ノストル 3. パーシー・フレッチャー(1879-1932):フェスティヴァル・オッフェルトリウム 4. フレッチャー:夢想の泉 5. フレッチャー:フェスティヴァル・トッカータ 6-10. フランク・マルタン(1890-1974):ミサ曲《キリエグローリアクレドサンクトゥスアニュス・デイ》
※録音:2015年4月28-30日 ドレスデン聖母教会 ---------- ドレスデン聖母教会の復元10周年を記念して製作された1枚です。フランク・マルタンのミサを中心に、指揮者グリュネルト自身の作品と、フレッチャーの作品が配置されています。スイスの作曲家フランク・マルタンは、ブロテスタントの牧師の息子として生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮し9歳のときに初めて歌曲を作曲したといわれています。また12歳になってバッハの「マタイ受難曲」に感銘を受け、生涯バッハを精神的な師と仰いでいたともされています。彼の作品にはフランス印象派の影響もありますが、12音技法を取り入れた独特の響きは彼独自のものです。この二重合唱のためのミサ曲は、彼の初期の時代である1922年から1926年に作曲されましたが、彼の意思により1962年まで演奏されることはありませんでした。それは、この曲の中に(その時点での)彼の信仰心の全てが注ぎ込まれており聴衆の前に晒されるものではないと考えていたからなのです。とはいえ、現在では多くの合唱団が取り上げる名曲であり、日本でもお馴染みの作品となっています。
ドレスデン聖母教会室内合唱団、マティアス・グリュネルト(教会カントール・指揮)
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