ヴィエルヌ: 荘厳ミサ嬰へ短調 op.16 モテットop.18「このように大いなる奇跡を前にして」 モテットop.18「アヴェ・マリア」 ヴィドール: ミサop.36 モテット「このように大いなる奇跡を前にして」op.18-1 モテット「詩編」83 op.23-1 モテット「汝はペテロなり」 op.23-2 モテット「死から蘇れリ」 op.23-3 ---------- 19世紀後半から20世紀前半にかけてフランスで作曲家、オルガニストとして活躍したルイ・ヴィエルヌとシャルル=マリー・ヴィドール。彼らの2台のオルガンと合唱のための合唱作品集です。ヴィドールとヴィエルヌは師弟関係にあり、共に超絶技巧のオルガニストとして、また即興演奏の大家として名声を意のままにしました。ヴィドールの音楽が宗教儀式の荘厳さを重視していたのに対し、弟子であったヴィエルヌは感情、印象の表現に重きを置いていたと伝えられています。どちらの作品でも、小オルガンが合唱を支え、音楽が高まった時に大オルガンが参加したり、大オルガンが小オルガンと合唱と対話するように使われたりと、2つのオルガンが様々に使い分けられることで、圧倒されるような厳かな響きから温もりのある優しい音まで幅広い表情が味わえます。このCD 収録曲の中には、1台のオルガンの版で演奏されることが多い曲もありますが、1 台では到底実現できない作曲者の意図した荘厳さが、このCD の2台オルガンによる演奏ではしっかりと伝わります。演奏を手掛けるのは世界で活躍中のオルガニストであるヴァンサン・ブーシェとジョナサン・オルデンガーム、ヨーロッパの伝統的な少年合唱団をモデルに設立されたル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤル合唱団とその卒業生からなるレ・シャントレ・ミュジシャン。教会の中で育まれたヨーロッパ音楽の伝統を引き継ぐ豊かな世界が広がります。
ル・プティ・シャンテール・ドゥ・モン・ロワイヤル合唱団、ギルバート・パテナウデ(指揮)、レ・シャントレ・ミュジシャン、ヴァンサン・ブーシェ(グランドオルガン)、ジョナサン・オルデンガーム(オルガン)
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