《第1部:魔法の庭》 1. ケシ畑のこどもたち 2. 神秘の木の下で 3. 幸せの島のための要求 4. 秋の森は赤く色づく 5. 孤独な木 6. お告げの祈り 《第2部:夜に語るものは何?》 7. 夜の空 8. 沈黙 9. 夜に語るものは何? 10. 夢の海は私に息吹を送った 11. 静かな夜、青く色づく夜 《第3部:最期から2番目の日、最期の日、私はあなたと一緒にいました…》 12. レクイエム:ショパンのピアノ 1 13. 私はいくつかの遠き国を見る事ができる 14. ショパンのピアノ 2 15. 風が、秋の風が 16. もし私がワルシャワの戦いを忘れたら 17. コジト氏は彼の故郷に帰ることを考える 18. ショパンのピアノ 3 19. ポトッカ伯爵夫人の墓 20. ポーランドの松の木-ショパンのピアノ 4 21. お告げの祈り
※録音 2012年10月2.3.4.9日 ポーランド ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール ---------- 「すっかりロマン派の作風に回帰した」と言われるポーランドを代表する作曲家、ペンデレツキ(1933-)。多くの人はあの「ヒロシマ」の頃の鮮烈な音楽を知っているだけに、今の作風には違和感を覚えるのでしょう。しかし、今の彼の音楽がつまらないかと言われると、そんなことは全くありません。どの作品にも普遍の美しさが宿っているのです。この歌曲集は2010年のショパン生誕200周年の記念行事のために書かれたもので(初演の指揮はゲルギエフが担った)、作品としては「交響曲第8番」(8.570450)と同じ世界に属する夢幻的な響きを有しています。全体は大きく3部に分かれ、各々の曲にはロマン派と現代のポーランドの詩人の詩が用いられ、曲によって最もふさわしい声域で歌われるように工夫されています。切れ切れのショパンの音楽の残滓から、ほろ苦い郷愁を感じ取ることができるでしょうか。
オルガ・パシェチニク(ソプラノ)、エヴァ・マルシニク(メゾ・ソプラノ)、ヤロスワフ・ブレク(バリトン)、ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮/ヘンリク・ボニャロフスキ)、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、アントニ・ヴィト(指揮)
|