《プロローグ》 もしおまえが私の死を望むなら 《恋に落ちて》 輝く瞳に出会ったとき 彼女は結局のところ 見ないで、見ないで 見つめなければ私は死なないが 大胆な小さい蚊が 《短命の愛》 私の希望を打ち砕いたあの残酷な「いや」という言葉を 悲嘆にくれて泣いていたのは昔 私の心はため息をついている おお、悪しき生まれの悪しきメッセージ 《別離》 美しい人よ、心を持ち去るのなら 私は死ぬ、悲しみや苦しみゆえに 《嫉妬》 明るく輝く太陽 ああ、お前たちはあまりにもしあわせ 《怒り》 お前は私を殺す 私は黙する 無駄に残酷に こんなに大きな苦しみの中でも 「情けを」と泣きながら叫んでも 《エピローグ》 私を煩わすのをやめておくれ
※録音:2014年10月 ---------- このアルバムは人の出会いから別れまで5つのテーマに沿ってジェズアルドのマドリガルから選曲し、プロローグとエピローグを加えた興味深い構成で出来ています。イタリア・ルネサンスの作曲家ジェズアルドはこの時代では考えられない和声の連結、半音階の使用でルネサンスの前衛と呼ばれているが、ここに収められたマドリガル集はいずれも愛を歌ったものばかりで甘美な響きの中に頻繁に現れる半音階進行と不思議なハーモニーは爛熟しきった後期ルネサンスの退廃の世界へと聴き手を誘う。ヴォーカル・アンサンブル、ラ・ドルチェ・マニエラは17世紀と現代の音楽を得意としておりSTRADIVARIUS では今後も継続して彼らの録音をリリースしてゆく予定。
ルイージ・ガゲーロ(指揮)、ラ・ドルチェ・マニエラ[セシル・ローミュラー(S)、エレン・ジャコーヌ(S)、シルヴァーナ・トルト(MS)、ダミエン・ロケッティ(T)、エルヴァン・ピケット(Br)]
|