イルデブランド・ピツェッティ - Ildebrando Pizzetti (1880-1968) 1. 深き淵より ジャン・フランチェスコ・マリピエロ - Gian Francesco Malipiero (1882-1973) 2. 深き淵より グレゴリオ・アレグリ - Gregorio Allegri (1582-1652) 3. 神よ、われを憐れみたまえ(ミゼレーレ) ジェイムズ・マクミラン - James MacMillan (1959-) 4. ミゼレーレ ジャコモ・プッチーニ - Giacomo Puccini (1858-1924) 5. レクイエム イルデブランド・ピツェッティ - Ildebrando Pizzetti (1880-1968) : レクイエム 6. Requiem 7. Dies Irae 8. Sanctus 9. Agnus Dei 10. Libera Me ---------- DE PROFUNDISとは聖書の詩篇第130番(129番)の言葉で、日本語では「深き淵より」と訳されています。絶望の底に沈んだ人々が神に向かって、自らの願いを聞き入れてもらおうと願う祈りの言葉は、多くの作曲家にインスピレーションを与え、様々な曲が付けられることになったのです。このアルバムでは2人のイタリアの近代作曲家ピツェッツィとマリピエロの「深き淵より」を収録。無伴奏合唱で清楚に歌われるピツェッツィの作品と、対照的にヴィオラ、オルガン、バス・ドラムとバリトンという編成で歌われるマリピエロの作品の聴き比べは何とも興味深いものです。そして有名なアレグリの「ミゼレーレ」。詩篇第51番の言葉を元に書かれたこの究極のハーモニーは、あのモーツァルトが一度聞いただけで採譜してしまったという門外不出の名作です。そしておよそ350年の時を経て書かれた次の「ミゼレーレ」はイギリスの作曲家、ジェームズ・マクミランの作品で、こちらは神秘的な響きに包まれた現代の「憐れみたまえ」です。続く2つの「レクイエム」はプッチーニとピツェッツィの作品。珍しいプッチーニの「レクイエム」はヴェルディの没後4周年である1905年の記念式典のために書かれたもので、短いながらも成熟した作風を持つ、プッチーニの心からの追悼の音楽です。ピツェッツイのレクイエムは、彼の妻マリアの追悼のために作曲されたもの。グレゴリオ聖歌のメロディをはじめとした様々な旋律を用いた無伴奏合唱で歌われる作品です。サンクトゥスで少しだけ明るさを見せますが、その他は終始静かな悲しみを湛えています。
ヴァサーリ・シンガーズ
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