ミサ曲《今やキリストは天に昇りたまいぬ》(ミサ・イアム・クリストゥス・アストラ・アシェンデラト) 五旬祭の日が来たりし時 使徒らは口々に 来たれ、創り主なる聖霊よ 今やキリストは天に昇りたまいぬ 来たりたまえ、聖霊よ 《ソロモンの雅歌》より 第13−15番 〜 その左手はわが頭の下に、わが愛する者の声がしたり、わが愛する者よ, 立ちて急げ 第4旋法のマニフィカト ---------- 第1巻「聖母マリアを称えた音楽」、第2巻「降誕節の音楽」、第3巻「イースター」、第4巻「クリスマスのための音楽」と続いてきたザ・シックスティーン&ハリー・クリストファーズの「パレストリーナ・プロジェクト」。ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの偉大なる芸術に敬意を表するプロジェクトの第5弾は、テーマは「ペンテコステ(聖霊降臨日、五旬節)」、メインとなるミサ曲は『ミサ曲《今やキリストは天に昇りたまいぬ》』!「ミサ曲《今やキリストは天に昇りたまいぬ》」は、グレゴリオ聖歌のイムヌス「今やキリストは天に昇りたまいぬ」に基づくパラフレーズ・ミサ曲であり、名作が多いことで知られる1590年にローマで出版された「ミサ曲集第5巻」に収められている。ザ・シックスティーンとハリー・クリストファーズは、教皇グレゴリウス13世に献呈された、旧約聖書の「ソロモンの雅歌」に基づく連作モテトゥス集(第4巻)より、第13番〜第15番の3曲を選曲。テーマ設定、時代考証に基づくプログラミングは今回も素晴らしい。イタリア・ルネサンスの巨星パレストリーナの芸術を、ザ・シックスティーンの至上のハーモニーで。
ザ・シックスティーン、ハリー・クリストファーズ(指揮)/The Sixteen,Christophers(cond)
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