喜べ、乙女マリアよ 平安のうちに 主の祈り 主よ、御身が手に 《西風のミサ》より グローリア この日こそ 《西風のミサ》より クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ 主は蘇られた 聖霊が来て 至高の永遠の王 リベラ・ノス、サルヴァ・ノス
※録音:2013年1月11日-13日、セント・ジョンズ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ) ---------- 17世紀後半、1670年代から礼拝での役目を担うなど、300年以上という長き歴史と伝統を誇る世界有数の聖歌隊、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団。音楽監督アンドルー・ネスシンガの指揮で歌うのは、トマス・タリスやクリストファー・タイと同世代のイギリス・ルネサンスの音楽家、ジョン・シェパード(c.1515−1558)の宗教合唱作品。国教会からカトリック、そして国教会へと目まぐるしい変化を見せたイギリスの宗教改革の時代。タリスやタイ、バードと同じく、この動乱の時代を生きたシェパードは、モードリン・カレッジの聖歌隊長、王室礼拝堂の音楽家として活躍した当時の重要な音楽家の1人。イングランドの俗謡「西風」を定旋律としたパロディ・ミサ「西風のミサ」は、タヴァナーやタイの同名の作品と並ぶイギリス・ルネサンス時代の傑作である。
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団、アンドルー・ネスシンガ(指揮)/Choir of St John's College, Cambridge, Nethsingha(cond)
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