(1) クラリネット協奏曲 イ長調 KV 622 (2) レクイエム KV 626
※録音:(1) 2012年4月22-26日, (2) 2012年9月28日-10月2日 ---------- 1976年生まれ、古楽を中心に、声楽・合唱指揮でもとりわけ高い評価を得ているアルゼンチンの指揮者、アラルコンによるモーツァルトの登場。アラルコンの指揮は、抜群のリズム感覚と、声楽作品では言葉に対する鋭敏なセンスを持ち、音楽のもつドラマのちからをストレートに引き出して聞き手に届けてくれるもの。レクイエムでは、一音一音の細かな表情づけ、言葉の切り方などにアラルコンの抜群のセンスを感じさせます。また、合唱指揮者としての力量も確かなものだと納得。クラリネット協奏曲は、モーツァルトが、当時活躍していたクラリネットの名手シュタートラーのために書いたものですが、この協奏曲、そして名曲クラリネット五重奏曲のクオリティをみると、モーツァルトにとってのクラリネットという楽器は、バッハにとってのオルガンのように重要な存在だったのではとアラルコンは語っています。クラリネットのベンジャミン・ディールティエンスは、ヴォルフガング・マイヤーに師事、ロイヤル・フランダース・フィルの首席奏者などを務めたほか、ベルリン古楽アカデミー、オクトフォロスなどにもしばしば登場しています。また、モダン楽器も演奏、コンセルトヘボウ管弦楽団にも登場したほか、20世紀の音楽を演奏する団体でも活躍しました。ブリュッセル音楽院のクラリネットの教授を務めています。
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮) ナミュール室内合唱団/ほか
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