セシリア・マクドウォール : ロード・イズ・グッド パブロ・カザルス : 「すべての人よ」 ドミニク・フィノー : 哀歌集 ベンジャミン・ブリテン : 神聖と世俗 Op. 91 - 第7番 通り過ぎるあなた ジョン・ダッガン : 哀歌集 (Lamentation I , Lamentation II , Lamentation III) パブロ・オルティス : 5つのモテット - 第2番 「すべての人よ」 スベテノヒトヨ ジョン・マンディ : エレミヤの哀歌 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ : 「すべての人よ」 ルドルフ・マウエルスベルガー : Wie liegt die Stadt so wust
※録音: 9-12 August 2011, Eglise St Laurent, Roujan, Languedoc-Roussillon, France ---------- 哀歌とは、旧約聖書の中の一つ「エレミアの哀歌」のことであり、紀元前586年に起きたエルサレムの陥落と神殿の破壊を嘆く預言者エレミアの書いた詩的なテキストです。全体は5つの部分からなり、第1から第4までの部分はヘブライ語のアルファベットが各連のはじめにくるように技巧を凝らされています(第5の歌は民衆の祈りです)。この嘆きと悲しみの感情は、後世にキリストの受難の予言の比喩ともされるなど、多くの人々の共感を得て様々な芸術作品にも反映されました。これらの闇、荒廃、混乱の強大なイメージは悲観的な感情を想起させるも、破壊からやがて希望へと繋がるものであり、悲しみを乗り越える強さをももたらしてくれるものであることも間違いありません。中世の時代から現代まで、400年以上に渡る「哀歌」の数々は聴き手の心を優しく揺さぶることでしょう。
ソスピーリ
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