フレデリック・ルドロワ:レクイエム(全曲)op.50
※録音:2012年6月22-24日、マドレーヌ教会(パリ) ---------- 「Skarbo」レーベルでオルガニストとしても活動しているフランスの作曲家、フレデリック・ルドロワ。2012年6月にパリ初演が行われ、盛況のうちに終えた話題の「レクイエム」が早くもアルバム・リリースされる運びとなりました!歌手陣、演奏陣、録音場所すべてにおいて、初演と同じ環境で収録されたものとなります。ルドロワのレクイエムは、ピアノ、オルガン2台、合唱、4人のソリストからなる荘厳な宗教作品。ラクリモーザをはじめとする続唱がいくつか省略されていることや、最後がイン・パラディスムで終わることを除けばヴェルディのレクイエムの構成に似ており、全14曲からなる大作です。はじめにプレリュードを置いていることも特徴的。不協和音の要素もありますが、おおむね調性的な響きといってよく、現代的な響きの中にどこか中世的な響きを併せ持ったハーモニーが独特の神秘的音響空間を作り出しています。器楽伴奏はパイプオルガン、オルガン、ピアノだけで、ソリストの重唱や合唱の歌声そのものが持つ厳かな響きが際立っているのも印象的です。作品の随所で重厚に鳴り響くパイプオルガンはルドロワ自身が演奏。ピアノはルドロワと定期的にコンサートを行ってきた盟友ジャン=ピエール・フェレが担当しています。
ジャンヌ・クルソ(S)、アンナ・デストラエル(Ms)、マチュー・ミュリオーニ(T)、チーロ・グレコ(Br)、ジャン=ピエール・フェレ(Pf)、フランソワ=アンリ・ウバール(Org)、フレデリック・ルドロワ(パイプオルガン)、マリー=クリスティーヌ・パヌティエ(指揮)、グループ・ヴォーカル・プロ・オミネ
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