1. Introit: Requiem aeternam - Kyrie (Solo Quartet, Chorus) 2. Sequence: Dies irae (Chorus) 3. Sequence: Quid sum miser (Tenor) 4. Sequence: Quaerens me (Chorus) 5. Sequence: Ingemisco (Bass) 6. Sequence: Confutatis (Solo Quartet, Chorus) 7. equence: Lacrymosa (Solo Quartet, Chorus) 8. Offertory: Domine Jesu (Soprano) 9. Sanctus (Chorus) 10. Benedictus (Solo Quartet) 11. Agnus Dei: Agnus Dei (Soprano, Alto) 12. Agnus Dei: Requiem aeternam (Chorus) 13. Agnus Dei: Libera me (Alto, Chorus) 14. Agnus Dei: Dies illa (Solo Quartet, Chorus)
※録音: 15, 16 February 2012, Henry Wood Hall, London, UK ---------- 家が貧しかったため、音楽を学ぶために、音楽院の奨学金枠に空きのあった「コントラバス」を選択したというイタリアの作曲家ボッテジーニ(1821-1889)。結局彼がこの選択をしたおかげで、現代におけるコントラバスのレパートリーがどれほど豊かになったかはご存じの通りです。そんな彼は指揮者としても才能を発揮し、一番有名な仕事としては、ヴェルディのアイーダの世界初演を果たしたことで知られています。そんな才能溢れる彼のレクイエムは、1877年に彼の弟ルイージの死を悼んで作曲されたもので、(当時女性が教会で歌うことを許されていなかったため最初は女声なしで書かれています)、初演の一年後にはミラノの国立音楽博覧会で銀メダルを受賞するほど評判となりました。しかし、どうしてもその3年前に書かれたヴェルディの「レクイエム」と比較されてしまい、演奏機会もなくなり、1979年に蘇演されるまではすっかり忘れられてしまったのです。改めて聞いてみると、ヴェルディの作品にはないバランスの良さや繊細さなどが際立つ「隠れた名曲」であることが理解できるのではないでしょうか。
マテウ/コマ=アラベール/プルネル=フレンド/ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ/ロンドン・フィル/トーマス・マーティン(指揮者)
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