1. 解放された女王 Op. 48 (男声合唱と管弦楽編) 2. 祈り 3. 一日の時 Op. 76 - 第2番 静かな正午のひととき 4. ヘルゴラント ト短調 WAB 71 5. 水上の精霊の歌 Op. 167, D. 714 6. 故郷への帰還 Op. 31 7. 使徒の愛餐(抜粋)
[61:54]
※録音: 7-10 June 2011, Luftkastellet, Malmo, Sweden ---------- 「男声合唱」には独特の魅力を感じる人も多いことでしょう。それは目に見えぬ団結力であったり、声域の心地良さであったり、多彩な表現力であったり、と理由は様々ですが、やはり混声や女声合唱とは違った「何か」があることは間違いありません。このアルバムはそんな世界にどっぷりはまれる1枚です。シベリウスの「解放された女王」は最初に混声合唱のための版が書かれましたが、次にこちらの男声合唱版が書かれています。平野を見下ろす険しい丘の上に建つ城に幽閉された女王が最終的に解放されるというこの物語は、政治的メッセージも込められており、男声のみで歌われる方が曲の意を伝えるのかも知れません。他にもブルックナーの「ヘルゴランド」での英雄譚や、グリーグの王の物語、官能的なワーグナーの作品など、素晴しいハーモニーが目白おしです。
ルンド大学男声合唱団/アルベルト・ホルド=ガッリード(指揮)
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