(1)ブリテン:神聖と世俗 (2)P.ローソン:ア・イェイツ・トリロジー (3) F. マルタン:アリエルの5 つの歌 (4)マルティヌー: 5つのチェコのマドリガル (5)ラヴェル:3 つの歌 (6)プーランク:7 つの歌 (7)ヒンデミット:7 つの歌
※録音:2011年10月、パリ ---------- 2005年に設立されたフランス期待の無伴奏合唱アンサンブル「アンサンブル・ヴォーカル・エデ」が、無伴奏合唱作品を集めたアルバム「LudusVerbalis」の第2集をリリース!ドビュッシー、シェーファーなどを収録した第1 集(EL 1128)に引き続き、今回も20世紀から現代までに作曲された無伴奏合唱作品を中心としたプログラムで、ブリテンの「神聖と世俗」、プーランクの「7つの歌」、ヒンデミットの「7つの歌」など、20世紀の合唱曲を聴くに外せない名曲が多く収録されています。また、イギリスの現代作曲家フィリップ・ローソンの「ア・イーツ・トリロジー」は、アンサンブル・ヴォーカル・エデが委嘱した三部作の無伴奏合唱曲も収録。未だ恋に傷ついたことのない、無垢な女性を愛した一人の詩人を描いた瞑想的なハーモニーが美しい作品です。特に、曲のタイトルにもなっているイェイツの有名な詩「天上のクロース」に瞑想的な曲を付けた第2部のハーモニーは絶品!「金銀の刺繍で飾った天上のクロースがあれば貴女の足元に敷きたいけれど、貧しい自分にあるのはその夢ばかり。だからせめてその夢を敷いてほしい…」という男の想いを歌う響きは、まさに天上に広がるオーロラのごとき美しさです。一方、ラヴェルの「3つの歌」は、彼が作曲した唯一の無伴奏合唱作品。1915年に作曲された作品で、フランス伝統のシャンソン独特の軽快かつ無垢な響きの中に、世界大戦への恐怖を想起させる哀しい響きが垣間見えます。瞑想的で穏やかな作品から不協和音のぶつかりあう緊張感張り詰める作品まで、多彩な曲調のプログラムが魅力の本アルバム。アンサンブル・ヴォーカル・エデの歌声は今回も素晴らしく、総勢18名(ソプラノ、アルト各4名、テノール、バス各5名)というやや小さめの編成ならではの密なアンサンブルで魅せてくれます!
マシュー・ロマンド(合唱指揮)、アンサンブル・ヴォーカル・エデ
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