(1) ミサ曲 ニ短調 (2) テ・デウム
※録音:2012年5月3-5日、サン=ピエール・デ・シャルトル教会(トゥールーズ、フランス) ---------- 宗教声楽作品、とりわけフランス・バロックならではの柔らかい響きがたまらないという方は必聴の新譜!2012年のシェーズ・デュ音楽祭でも話題となった、アンドリュー率いるレゼレマン室内合唱団&レ・パッションらによるジャン・ジル(1668-1705)のミサ曲とテ・デウムが、このたびリリースされる運びとなりました!本アルバムは8月末の音楽祭に先んじて2012年5月に収録されたものですが、歌手陣および演奏陣は音楽祭と同じ面々。日本では中々聴くことの叶わない極上のハーモニーを存分に堪能できる1枚です。指揮を務めるアンドリューはジルの復興演奏に積極的で、シェーズ・デュ音楽祭においても2009年、2010年、2012年と連続して彼の作品に向き合ってきました。シュビエット率いるレゼレマン合唱団とのアンサンブルも抜群。A. マグエ、リエーヴル=ピカール、A. ビュエら、ジルの「レクイエム」でも好評だった歌手陣は今回も素晴らしい歌声を聴かせてくれます。J. ジルはルイ14世の時代、F. クープランと同時代に活躍したフランスの音楽家。生前は優れた歌手として南仏の教会で活躍し、数々の宗教作品を残しました。特に彼の「レクイエム」や「テ・デウム」は当時の宗教声楽作品の中でも屈指の美しさを持つ作品の中に数えられ、シャルパンティエやド・ラランドの宗教声楽作品がお好きな方ならば間違いなく聴いて損はない作品といえましょう!思わず体が揺れてしまうような躍動感あふれる舞曲のリズム、気品のある装飾に満ちた豪奢なアンサンブルは、厳かな宗教曲というよりもむしろ絢爛な祝祭音楽といった方がしっくりとくる壮麗さ。独唱、合唱、器楽演奏、それぞれに聴き応えのある作品です。
アンヌ・マグエ(S)、ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(C-T)、ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(T)、アラン・ビュエ(Bs)、ジャン= マルク・アンドリュー(指揮)、レ・パッション(モントーバン・バロックオーケストラ)、ジョエル・シュビエット(合唱指揮)、レゼレマン室内合唱団
|