ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク:キリストの誕生
※録音:1988年1月26-28日、イエス・キリスト教会(ベルリン) ---------- 近年再評価の動きが高まっているハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)。このたび、ヘルツォーゲンベルクの作品を収録した希少盤のひとつが、このたび特別価格で再発売される運びとなりました!オリジナル盤(旧品盤:98 574)はすでに廃盤となってしまっているため、今回のリリースは嬉しい限りです。ブラームスと多くの書簡を交わすほど親交厚い関係であったことでも知られるドイツ・ロマン派の作曲家、ヘルツォーゲンベルク。生涯を通して幅広いジャンルに作品を残しましたが、愛妻を亡くしてからはプロテスタントの宗教音楽にますます感銘を深めていくようになります。晩年の1894 年頃に作曲されたオラトリオ「キリストの誕生」は、ソリスト、合唱、オーケストラという編成からなる壮大なクリスマス・オラトリオ。パイプ・オルガン(本アルバムではポジティブ・オルガンを使用)とオーケストラの荘厳な伴奏に乗って、ソリストと合唱隊が救い主の降誕を高らかに歌い上げます。全体的に粛々とした雰囲気に包まれた作品ではありますが、第3 部では牧歌的なオーボエのソロが印象的に現れるほか、親しみやすい旋律の数々を持った作品ともいえましょう。録音から20 年以上が経過したとはいえ、状態は良好。グルーベ指揮の下、柔らかくも力強いハーモニーを組み上げるドイツの名手達の演奏の輝きは今も失われていません。
レジーナ・シューデル(S)、アンケ・エッガース(A)、ペーター・マウス(T)、エルンスト=ゲロルト・シュラム(Bs)、ルドルフ・ハイネマン(Org)、クリスチャン・グルーベ(指揮)、アンサンブル・オリオン、ベルリン芸術大学室内合唱団/Christian Grube, Ensemble Oriol, etc.
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