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価格(税込み) |
50809010
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楽譜
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混声合唱のための「透明な想い出に」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 透明な想い出に(糸川真弥 詩) (4’00”) P混4 2 お母さんの目玉(糸川真弥 詩) (4’00”) P混4 3 空(新川和江 詩) (2’00”) 混4 ---------- 著者の晩年に書かれた混声合唱曲。旧友の合唱団のために書かれたピアノ伴奏付きの「お母さんの目玉」「透明な想い出に」(共に合唱団員の糸川真弥詩)と合唱作品としては遺作になった無伴奏の「空」(新川和江詩)の3曲を収録。2008年の没後10周年を記念して出版された。 グレード:初〜中級 演奏時間 約10分
平吉毅州
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50000486
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楽譜
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無伴奏混声合唱曲集「ちいさな昇天」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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母ノ日ニオカアサンヘ【ちいさな昇天1】 : 村田めぐみ 詩 トンデミタイノ【ちいさな昇天2】 : 村田めぐみ 詩 ワタシハ天国ニイキマス【ちいさな昇天3】 : 村田めぐみ 詩 軍艦と呼ばれた船【船をつくる1】 : 宮沢章二 詩 船はいのち【船をつくる2】 : 宮沢章二 詩 巨大船誕生−マンモスタンカーのうた【船をつくる3】 : 宮沢章二 詩 ---------- 二つの組曲、「ちいさな昇天」と「船をつくる」はいずれもア・カペラで書かれ、作曲者の鋭敏な感性が遺憾なく発揮された作品である。堂々として実に奥深い世界を形成する。 グレード:中〜上級
※新品の楽譜ですが、経年のため外装が痛んでいる場合がございます。あらかじめご了承ください。
平吉毅州
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51902004
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楽譜
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混声合唱とピアノのための「かなうた 第3集」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. あめ(4’35”) 2. とけい(3’10”) 3. みみ 〜フィリップ・シャヴァネックスへ〜(3’00”) 4. かがみ(3’10”) 5. かがりび(4’40”) ---------- 2015年11月7日、神戸職場人合唱団「かがり火」の創団40周年記念・第38回定期演奏会委嘱作品。「混声合唱のための かなうた 第1集」「女声合唱のための かなうた 第2集」に続く作品。ひらがなで書かれた詩に、口ずさみやすい旋律が付き、今までの作品と同じく日常の何気ない風景を描いた作品。終曲の「かがりび」の詩はこの作品集のための書き下ろし。今作はピアノ伴奏付きで、声だけでは表現しきれない世界観をピアノの音に織り込んだ。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約19分 <まえがき> 神戸職場人合唱団 かがり火の創立40周年記念に…と、演奏会が行われる2年半ほど前に作曲の依頼を頂きました。多くの場合、早くても1年ほど前に依頼を頂くことが多いのですが、通常よりも遥かに前からスケジュールを押さえていただき、何度も打ち合わせを重ねるという熱意に驚かされました。それと同時に、準備に時間と労力をかけていただいた分は、自分も良い曲を書くことで応えねばならない…と、強い決意を持って作曲に臨みました。 かがり火さんの演奏は学生の時に合唱祭で拝聴しており、数ある合唱団の中でも特に印象に残っております。他の合唱団が揃いの衣装で歌っていたのに対し、かがり火の皆さんはミュージカルのワンシーンを思い思いの服装で演じながら、生き生きと歌っていらっしゃいました。「こんな合唱もありなのか!」と感心すると同時に、アットホームな雰囲気、皆さんが歌や合唱を愛していらっしゃることがよく伝わってきた演奏でした。 作曲することが決まってから演奏会に伺った際もその印象は変わらず、なるべく平易な音で、日常でいつの間にか口ずさんでしまうような曲が良いのではないかと感じました。 「かなうた」シリーズはそのようなコンセプトにぴったりで、まさにかがり火の皆さんの「いつもの姿」を描いた曲集になったのではないかと思います。 1曲目から4曲目まではみなづきみのりさんの既存の詩に作曲しましたが、終曲のみ今回のために書き下ろしていただきました。特に打ち合わせや詳細なお願いをしたわけではないのですが、合唱団の雰囲気に合った言葉を紡いでいただき、締めくくりに相応しい歌を書くことができました。 かがり火の皆さんの熱い歌声は、時間が経った今でも鮮やかに思い出されます。生まれ育った神戸での初演だったことも相まって、印象深い初演になりました。また、学生時代からの盟友・内藤典子さんが見事なピアノで応えてくれたことも大きかったように思います。初演に際しお世話になった方々に、改めて御礼申し上げます。(北川 昇)
北川 昇
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51109006
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楽譜
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混声合唱のための 「南風に乗せて」沖縄民謡による三つの歌
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 こいなゆんた(3’10”) 2 花ぬ風車(はなぬかじまやー)(2’40”) 3 南の国の子守唄(6’00”) ---------- 沖縄民謡を題材にした無伴奏合唱曲。沖縄音階と北川氏ならではの美しいハーモニーが融合した作品。「こいなゆんた」<八重山民謡>「花ぬ風車(はなぬかじまやー)」<沖縄民謡>「南の国の子守唄」<宮古民謡/永良部民謡>の全3曲。巻末には各詩の解説を収録。 グレード:中級 演奏時間=約12分
北川 昇
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51303009
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楽譜
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混声合唱のための「ドラえもんのうた」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 ドラえもんのうた(3'00"") 2 夢をかなえてドラえもん(4'40"") 3 少年期(映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」より)(3'20"") 4 ボクノート(映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」より)(5'10"") 5 時の旅人(ドラえもん のび太の日本誕生」より)(4'10"") 6 ぼくドラえもん(2'20"") ---------- 子供から大人まで、誰もが知っている国民的アニメ「ドラえもん」。そんな「ドラえもん」の歴代主題歌から6曲を選び収録しました。テレビでお馴染みの曲から長編映画の主題歌まで、編曲者ならではの心地よいアレンジでお楽しみください。混声4部。「少年期」のみ無伴奏。 グレード:初〜中級
北川 昇:編曲
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51910016
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楽譜
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定番!! 昭和あたりのヒットソング 混声合唱ピース「クリスマス・イブ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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クリスマス・イブ (3’50"") ---------- 1983年の12月に発売された山下達郎のシングルで、誰もが知る日本のクリスマス曲の定番中の定番。 この曲を耳にするとせつない思い出がよみがえる人もいるのではないだろうか。 シンプルな中にもしっかりとした混声四部合唱で、オプションでスレイベル(鈴)を使い、クリスマスらしさを清らかに演出している。 グレード:初〜中級 演奏時間:約3分50秒 <まえがき> 国民的クリスマスソングの一つである山下達郎さんの「クリスマス・イブ」を混声合唱にアレンジしました。どんな世代にも歌っていただけるように、音域や難易度もなるべく平易に設定しています。 オプションとして入れたスレイベル(鈴) については、楽器の大小にあまりこだわらず、季節感とリズムを出すためのパーカッションをイメージしてください。 また、中間部に出てくるパッヘルベルの「カノン」の旋律は、このテンポで歌うのはかなり難しくなりますのでピアノに任せています。もし腕に自信のある歌い手がいらっしやったら、SoloやSoliで一緒に歌っていただいても構いません。 オリジナルのサウンドを活かしたアレンジにするため、所々にdivisiを施していますが、人数が少ない場合は小音符を省略して演奏していただいて結構です(87小節のAltoのみ、Tenorが高くて難しい場合に補助的に入れてください)。(北川 昇)
北川 昇:編曲
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51409008
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楽譜
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混声合唱ピース「花は咲く」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 花は咲く(4'00"") ---------- 2014年8月30日に紀尾井ホールで開催されたThe Premiere vol.3でPremiere Choir〈参加者全員の合同合唱〉(清水敬一指揮)によって初演された作品。 「花は咲く」は数多くの合唱編曲があるが、無伴奏混声合唱としては初めての出版となる。合唱を知り尽くした編曲者ならではの堂々とした、そして繊細なハーモニーをもったアレンジとなっている。 この楽譜はコピーガード用紙を使用しています。
〈初演情報〉 委 嘱:カワイ出版 指 揮:清水敬一 合 唱:Premiere Choir (参加者全員による合同合唱団)
<まえがき> 私が出演したある演奏会にて、菅野よう子さんが自らピアノを弾きながら指揮をして「花は咲く」を合唱している現場に遭遇しました。その時まで作られた経緯を知らなかったのですが、その素敵な歌に魅了されました。自分の中では単なる「復興ソング」ではなく、ずっと心に響き続ける特別な歌という位置付けです。 既にピアノ付きのアレンジが、菅野さんご自身によるものをはじめとしていくつかあり、敢えて無伴奏によるアレンジにしてみました。アカペラを歌うことになれている方々にとってはそんなに難しくなく、様々な場面で歌っていただけるかと思います。(北川 昇)
北川 昇:編曲/菅野よう子:作曲
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50908042
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楽譜
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混声合唱のための「かなうた 第1集」 <br />
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 ゆれる (3'10"") 2 なみだ (3'40"") 3 よぎしゃ (3'00"") 4 ながぐつ (1'40"") 5 て (3'00"") ---------- 2009年8月2日、いずみホールで開催された「The Premiere vol.1〜真夏のオール新作コンサート」のためにカワイ出版が委嘱した無伴奏の混声合唱のための作品である。 向井正雄=vocal Ensemble《EST 》によって初演された。 詩はすべてひらがなで書かれており、ひらがなの持つやさしさや日常性などを、時には静謐に、時にはポップに、気取ることなく等身大に表現した。 全5曲。
北川昇
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51006007
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楽譜
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混声合唱組曲「まだ見ぬあなたへ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 たそがれ(1'40"") 無伴奏 2 言葉と呟きのはざま(3'10"") 3 なくならない(3'35"") 4 まだみぬあなたへのうた(4'00"") 5 問え、そして歩め(5'15"") ---------- 「若さとエネルギー溢れる曲」と言うテーマでの組曲。ただエネルギッシュなだけでなく、就職や進学、日々の生活の中で訪れる迷いや苦悩という「若さ」を織り交ぜつつ、学生の応援歌たる作品として構想された。これから世界に羽ばたく若い層の合唱団に歌って欲しい作品である。 グレード:中級 演奏時間=約17分40秒
北川昇
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51209016
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楽譜
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混声合唱組曲「わが歌は」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 歌(2'30"") 2 春(3'10"") 3 少年(3'20"") 4 灼ける熱情となつて(5'00"") 5 薄明(5'00"") ---------- 大谷大学混声合唱団、京都府立大学合唱団、同志社コール・フリューゲル委嘱作品。初演は2011年7月(指揮=伊藤恵司/ピアノ=平林知子)。 「うた」に焦点をあてた5篇の詩をテキストにした組曲。流麗であるが陰を感じさせる立原道造の言葉のひとつひとつに丁寧に音を添え、詩全体に流れる「祈り」をも表現している。「少年」のみ無伴奏。 グレード:中級 演奏時間=約19分
北川昇
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52409009
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楽譜
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混声三部合唱とピアノのための「ここから始まる」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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ここから始まる (4’30”) ---------- 2024年3月24日、福岡県立明善高等学校音楽部により「第11回演奏会」にて委嘱初演。ウェディングソングという印象もあるこの曲だが、ピアノ伴奏付き混声三部ということもあり、若い人(学生)への応援ソングとしてもとりあげやすい1曲。 グレード:中級 演奏時間:4分
北川昇
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50704020
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楽譜
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無伴奏混声合唱のための「シャガールと木の葉」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 歩く (3'20"") 混4 2 あお (3'30"") 混4 3 願い (2'50"") 混4 4 シャガールと木の葉 (6'15"") 混4 ---------- 言葉の瑞々しさを失わないように、ア・カペラの響きを用いて作曲された。若さあふれる荒々しい表現が新鮮である。全4曲。 難易度:中級 演奏時間:約15分
北川昇
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52412009
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楽譜
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無伴奏混声合唱曲 「明日(あす)」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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明日(あす) (4’50"") ---------- 2023年、カワイ出版創立50周年企画「笑顔で歌おうプロジェクト」のために書き下ろされた作品。 合唱祭のステージや演奏会のアンコールなどに最適。 グレード:初-中級 編成:混4
北川昇
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50804017
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楽譜
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無伴奏混声合唱曲集「ここから始まる」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 ウソ(川崎洋 詩) (3'30"") 混4 2 一つの出会いから(みなづきみのり 詩) (4'00"") 混4 3 ここから始まる(みなづきみのり 詩) (4'40"") 混4 ---------- ア・カペラで混声合唱の小品を集めた曲集。「ここから始まる」と「一つの出会いから」は、とても印象に残る美しいメロディが特徴。「ウソ」は作曲者の最初期の作品。合唱をよく理解した歌いやすい作品ではあるが、すでに独特の和声感を醸し出している秀作。 難易度:中級 演奏時間:約13分
北川昇
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51206008
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楽譜
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無伴奏混声合唱組曲 「くじけない」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 おやすみなさい(2’40”) 2 おはよう(1’50”) 3 ただいま(3’20”) 4 のぞみ(2’40”) 5 こんにちは(3’10”) 6 くじけない(3’50”) ---------- 「キレンジャク」委嘱作品。初演は2011年12月。 ツイッター上に発表された詩をまとめた『くじけな』(枡野浩一 著/文藝春秋 刊)から6篇を選び付曲。 前向きで力強い印象を与える「くじけない」という言葉。けれどもこの作品は「頑張れ!負けるな!」と押し付けるような応援歌ではありません。何かにくじけてしまいそうな人に向けて「自分のペースでボチボチ歩いて欲しい」と、どこか客観的で、優しいメッセージが込められた組曲です。 グレード:中級 演奏時間:約17分30秒
北川昇
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51512011
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楽譜
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無伴奏混声合唱組曲「ぼくのピース」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 また明日 (2'20"") 2 うごかされるもの (3'25"") 3 レバニラ炒め (2'35"") 4 花開くとき (3'15"") 5 ぼくのピース (3'50"") ---------- 委嘱団体が10代前半(中学生)から社会人まで幅広い年齢層のメンバーがいることから、歌う年齢・場面・境遇など、その時々によって感じる景色が変化するような曲にしたいという作曲者の想いが詰まった組曲。 表題の「ぼくのピース」のピースと言う言葉は、日々変わっていく自分の位置や感覚を表しているようだ。 グレード:中級 演奏時間=約15分25秒
<まえがき> 貝掛混声合唱団は近年急成長している合唱団で、とても爽やかなサウンドと若さ溢れる演奏が持ち味、関西にはファンも多くいます。下は10代前半から上は社会人や主婦まで、他の一般合唱団よりも広い年齢層で構成されており、そこに音楽の大きな特徴があるように感じていました。 10回目の定期演奏会の記念として作曲した「ぼくのピース」は、歌い手に様々な世代が含まれていることを考慮し、歌う年齢・場面・境遇…その時々によって捉える角度や感じ方が変わるような組曲となりました。言葉や音楽は、元より各人の捉え方が違って当たり前なのですが、歳を重ねるごとに自分の中で変化していくものでもあります。 初演時に感じたことと数年経って演奏に接した際に感じることは全く同じにはならないでしょうし、当時は見えなかったことが見えてきて、また違った音楽が奏でられるのではないかと思います。表題になっている「ぼくのピース」という言葉は、そうやって日々変容する私たちのことを的確に表現しており、合唱を続けていく私たちに通ずるものがあるように感じます。 (北川 昇)
北川昇
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51012008
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楽譜
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無伴奏混声合唱組曲「わらひのひらめき」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 手のきずからこぼれる花(3'40"") 2 月をあさる花(3'00"") 3 あなたのこゑ(5'10"") 4 わらひのひらめき(4'50"") ---------- Sept Herbsによる委嘱作品。初演は2009年11月。 大手拓次の、美しいながらも影を感じさせる気持ちを率直に音として表現した作品。テキストは全体的にやや難解だが、作曲者ならではの心地よいハーモニーは健在。特に終曲の「わらひのひらめき」は演奏者・聴き手ともに心に迫るものがあるだろう。 グレード:中級 演奏時間:約16分40秒
北川昇
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51408033
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楽譜
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無伴奏混声合唱組曲「今日も」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 朝(2'40"") 2 みえる(2'30"") 3 日暮れ(3'40"") 4 わらび(2'30"") 5 今 日(4'00"") ---------- 2014年2月初演。身近にある題材を平易な言葉で色鮮やかに表現した詩人の言葉を、作曲者ならではの美しいハーモニーで紡いだ、透明感のある組曲。奇を衒った技法は用いず、合唱することの面白さをまっすぐに伝えてくれる作品である。「朝」「みえる」「日暮れ」「わらび」「今日」の全5曲。無伴奏。 グレード:中級 演奏時間=約15分20秒
<初演情報> 委嘱:佛教大学混声合唱団 指揮:北川 昇
<まえがき> 音楽大学出身の自分が学生時代にやり残したことの一つに「大学合唱」というものがある。授業や講習会としての「合唱」は在学中にも経験したし、関西圏の大学合唱団とピアニストとして共演することもあったが、学生が主体となってやる合唱には縁が無かったのである。いま10代の自分に戻ったら、もしかしたら違う道を歩んでいるかもしれないな…と思うことが時々ある。 そんな「大学合唱団」だが、他のジャンルの大学生と同じく、「最近の若者は…」「昔はもっと良かった…」などと苦言を呈されることが多いように感じており、自分自身も「合唱にはそこまで熱心ではない」という偏見があった。 しかし、作曲家として近年、大学合唱団と関わるようになってそのイメージは覆された。作曲家や合唱指揮者の言葉に目を輝かせながら耳を傾ける学生が、実はかなり多い! 練習で大学生と対峙することで認識を新たにしたのである。情報を与えれば与えるほど伸びる、彼ら彼女らは音楽に飢えているのだ、と。 そんな中で佛教大学混声合唱団(佛混)から新曲の委嘱を頂いたのだが、それならば「合唱はこんなに面白い!」「楽譜にはこんなに多くのメッセージが書かれている!」と実感できるような作品を書きたいと思った。自ら初演指揮をするということで、言葉でも音でも歌い手に伝える時間は十分にあるし、歌い手として合唱を続けている身としても、今までの自分の経験を伝えるまたと無い機会であった。 工藤直子さんの詩は、読み手に警戒心を与えず、身近にある題材を平易な言葉で色鮮やかに伝えてくれる素敵な作品ばかりである。作曲するにあたっては、(多少の変化球は織り交ぜるが)特別な技法を使うわけではなく、無駄に難解にすることもなく、大学合唱団の学生指揮者でも演奏できるような作品を目指した。今後、若い世代を中心に広く歌われるようになれば、と思う。(北川 昇)
北川昇
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51412007
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楽譜
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無伴奏混声合唱組曲「心よ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 黎明 (3'00"") 2 白き響(3'25"") 3 哀しみの 火矢(2'40"") 4 つかれたる 心(4'10"") 5 彫られた 空─しづけさ─劔を持つ者(6'15"") 6 心よ(4'40"") ---------- クリスチャンである詩人の祈りや嘆き、言葉に秘められた強烈なエネルギーを音で表現。作曲者の新しい側面を感じられる作品である。少ない言葉に込められた祈りや嘆きを純粋な声の重なりで表現している。
<まえがき> MODOKIといえば、日本屈指の「熱唱系」合唱団である。そして、熱唱するだけではなく、美しさと奥深さも兼ね備えている。何度か演奏に接することがあったが、どれも心に残る名演であった。 そんなMODOKIさんから委嘱を頂いた。殆ど演奏会をしないMODOKIさんの演奏会での初演、とても光栄であった。指揮者の山本さんからは「好きに書いていいから」というお言葉を頂けたことも嬉しかった。 作曲するにあたって、密かに温めていた八木重吉の詩を再読し、今回の組曲に向けて九篇を六曲に構成した(近いテーマの作品を2〜3篇コラージュして5曲目と6曲目に配置)。 その少ない言葉の中に詰まっているのは、クリスチャン詩人としての重吉の祈りや嘆きなどであり、大変に密度が濃く、強烈なエネルギーに満ちたものである。詩を構成したり作曲したりしながら、突き動かされるものがあった。うまく言葉にできない気持ちは、音の中に織り込んでみた。近年、自分自身があまり書いてこなかった音だ。自分の心の奥深くから何かが呼び起こされるような気がした。MODOKIの皆さんなら応えてくださると信じて書き進められた。(北川 昇)
北川昇
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52402017
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楽譜
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無伴奏混声三部合唱曲集 「見えないもの」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1.幻灯(2’50”) 2.打出の小槌(1’30”) 3.空と海 (2’30”) 4.かりゅうど(4’00”) 5.見えないもの(3’30”) ---------- 合唱団おとのめ(福岡)により2024年2月23日委嘱初演。金子みすゞの詩を繊細な音で綴った曲集。美しく透きとおったハーモニーが魅力である。 コロナ以後の合唱団やそこに所属する部員の減少により、混声3部合唱作品の需要が増えてきた。 また混声3部は学校のクラス合唱や部活でも取り上げやすい編成である。全5曲。 グレード:中級 演奏時間:約14分20秒 <まえがき> 本作は、2007?2012年にかけて作曲した無伴奏女声合唱曲集が元になっています。詩は童謡詩人の金子みすゞの作品から5篇を取り、様々な表情が見られる曲集です。原曲の女声版はdivisiを極力減らした女声三部合唱で、人数の多少を問わず歌えることから、これまで広く演奏されてきました。 通常は4パートで編成される混声合唱ですが、今回の混声版は女声2パート+男声1パートの混声三部合唱によって書かれています。これは、新型コロナによる合唱人口の減少や小編成アンサンブルの増加による「少人数でも歌える混声合唱曲」の需要の高まりがあることに端を発しています。ピアノ付きの混声三部合唱はそこまで珍しくありませんが、無伴奏の混声三部合唱はあまり数がありません。中学・高校の合唱現場でも男子生徒の数が少なく、裏声を駆使して女声パートに組み込んで女声合唱をしたり、男声パートが一人ずつしか居ない混声四部合唱をしたり…と、ここ数年は特に、苦肉の策が多く見受けられました。作曲家として、私に何かできることはないか…と考えているうちに、『見えないもの』の混声三部版の制作を思い付いたのです。 混声三部合唱は開離和音が多く、ハーモニーを安定させるのが難しいため、一部でdivisiを使用しました。詳細は下記を参照いただき、中高生から大学・社会人の合唱団まで、幅広く演奏を楽しんでいただければ幸いです。 混声版初演に際しては、指揮者の今釜 亮さんと“合唱団おとのめ”の皆さんに大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。(北川 昇)
北川昇
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