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カテゴリー |
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価格(税込み) |
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50903010
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楽譜
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混声合唱曲「夕焼け」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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夕焼け ---------- 女声合唱の「空の名前」に収録されている「夕焼け」の混声合唱版。2007年3月、京都エコーによって初演された。 夕焼け空のようにゆったりと拡がる歌声に、ピアノから聞こえてくる懐かしい旋律が郷愁を生み、私たちに暖かい風景を与えてくれると共に、戦火を経験した詩人の平和への祈りをも心に刻みつける。 演奏時間:約4分20秒 グレード:中級
信長貴富
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50812007
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楽譜
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混声合唱曲集 「いろとりどりのうた」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 開けぇゴマ(2’15”) 2 じゃんけんじゃがいもさつまいも(2’30”) 3 地下水(3’30”) 4 鳥(3’00”) 5 しずく(2’40”) 6 愛の遊び歌(1’50”) 7 愛の定義(3’20”) 8 初夏の歌(4’50”) ---------- 名古屋大学コール・グランツェの委嘱により2008年1月に初演。伊東恵司氏の指揮によって初演された。通常の合唱曲とシアターピースの中間とも言える作品で、エンタテーメンと的な要素に重きをおいた作品。シアターピースの様に動きを強制するものでもなく、歌い手(演じ手)の創造により多彩なステージを展開できるような作品となっている。全8曲。中級。演奏時間=約25分。
信長貴富
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51901016
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楽譜
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混声合唱曲集「あれは風だったのですか」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. あれは風だったのですか (3’30"") 2. ゲーム (2’50"") 3. あと三分(4'00”) 4. Children on the Road (5’00"") 5. 免罪符の唄(3’40"") 6. 鳩とかもめ(4'00”) ---------- 2018年、「神戸市役所センター合唱団」委嘱作品。 全体を通して現代社会を浮かび上がらせ、平和への願いを込めた作品。 平和へのメッセージをさり気なく示すこと、つまり歌として普遍性を持たせること、芸術に昇華させることを主眼として作られた。 グレード:中級 演奏時間:約23分
信長貴富
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50908011
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楽譜
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混声合唱曲集「トンボとそら」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 てんぷらぴりぴり(1’40”) 2 にじ(2’20”) 3 ゆび(3’20”) 4 なにもかにもが(4’50”) 5 トンボとそら(3’40”) ---------- 練馬混声合唱団の創立40周年を記念して委嘱初演された作品。2008年5月に初演された。 常に人に対して謙虚さを感じさせる詩人の詩は、やさしい言葉の中に「優しさ」と「痛み」があり、その「痛み」に呼応することがこの曲の根底に流れている。特に難しい音楽技法を用いることなく、言葉と音が相関し作り上げる音楽は、聞くものに「人間の優しさ」を感じさせてくれる、そんな曲集である。 グレード:初〜中級 演奏時間:約16分
信長貴富
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51712009
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楽譜
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混声合唱曲集「思い出リミックス」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 昔はどこへ(4'35"") 2. ふるさとの町(3'30"") 3. 日本よ(3'30"") 4. 煉瓦頌(4'10"") 5. 過ぎゆくもの─SL挽歌(4'00"") ---------- 「過去を振り返り、そして未来を見据える」というコンセプトで雰囲気の異なる5つの詩を合唱曲の曲間に「思い出リミックス」と題された連作詩の抜粋が朗読として挿入されている。楽曲には多様性を持たせ、内容に一本の軸を持たせている。朗読には音楽は伴わないので、朗読をカットしても演奏が可能である。 グレード:中級 演奏時間:約19分45秒 <まえがき> この曲集は、鳳混声合唱団の創立40周年を記念する演奏会のために2012年に作曲したものです。合唱団の創立年と私の誕生年が同じということでご縁をいただき、過去を振り返り未来を見据えることをテーマにして新作を書くことになりました。指揮の志澤彰先生から、ちょうど私の40歳年上である谷川俊太郎さん(1931年生まれ)の詩で作曲してみてはどうかというご示唆を頂戴し、谷川さんのいくつかの詩集の中からテーマに添う詩を選ぶことにしました。 楽曲に多様性を持たせつつ、意味内容に一本の軸を通すために、曲間に「思い出リミックス」と題された連作詩の抜粋を朗読として挿入することを構想しました。今回の作品では朗読の方が音楽よりも抽象的に響き、具体的なメッセージは音楽の中から聞こえてくるのではないかと思います。各楽曲が描く具象を、朗読が緩やかにつないでいくイメージで捉えていただければと思っています。なお、朗読には音楽は伴わず、各曲は独立しているので、朗読を省いて上演したり、各曲を抜粋することも可能であると考えています。 新しいものがもてはやされ、しかしそれらもすぐに古くなり捨てられていくのが近年の日本の有り様だと思います。作曲前年の東日本大震災がきっかけで、日本がこれまで歩んできた道が浮かび上がりましたが、その道のりを問い直すことなくして新たな道を作り出すことはできないでしょう。作曲という作業も、歌うという行為も、常に問いの中にあると私は思っています。 ちなみに「煉瓦頌」は東京駅開業90周年に当たる年に『東京人』(2004年7月号)に発表された詩で、丸ノ内の赤レンガ駅舎のことをうたっているそうです。曲集が初演された2012年10月に駅舎復元が竣工したのは、偶然ではありますが印象深い出来事でした。(信長貴富)
信長貴富
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51810011
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楽譜
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混声合唱曲集「出来そこないの天使たち」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 取扱説明書 (3’25”) 2. 夢の一行目 (3’50”) 3. 人はみんな (7’00”) 4. 路上ライブ (4’20”) ---------- まくべつ混声合唱団の創立30周年を記念して委嘱された作品。 日常の中にある喜びや悲しみを新鮮な言葉で表現している詩人のテキストを、響きが明るく活き活きとした音楽で表現した。 グレード:中級 演奏時間:約18分35秒 <まえがき> 本作は、まくべつ混声合唱団(北海道幕別町)の創立30周年を記念する演奏会のために作曲したものです。光栄にも拙作だけでプログラムを組んで下さり、まず初期の代表的な曲集である《思い出すために》、次に編曲作品《近代日本名歌抄》、そして最終ステージとして新作が初演されるという演目が作曲以前に決定していました。演奏会全体のバラエティとしても、また拙作を俯瞰するという意味でも、新作は響きが明るく活き活きとしたノリを示せるものが良いように思え、構想を練りました。 そうして行き着いたのが谷郁雄さんの詩です。日常のなかにある喜び悲しみが平明かつ新鮮な言葉で表されている谷さんの詩集『定員オーバー』(理論社)、『自分にふさわしい場所』(理論社)、『実況中継』(実業之日本社)から四つの詩を選びました。曲集のタイトル《出来そこないの天使たち》は第3曲「人はみんな」の終結部から採ったものです。(信長貴富)
信長貴富
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51904013
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楽譜
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混声合唱曲集「女性詩人による三つの譚歌(バラード)」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 花こそは心のいこい(福田須磨子)(5’30”) 2. 天空歌 (永瀬清子) (3’45”) 3. 春 (新川和江) (4’30”) ---------- どの曲もオリジナルは別々の機会に作曲された女声合唱作品であるが、今回混声合唱として生まれ変わる際にそれぞれの繋がりを意識して編まれた。 3人の女性詩人が記したテキストは女性ならではの細やかな視点で描かれており、今回、男声の音色が加わったことで、新しい響が生み出されている。 グレード:中級 演奏時間:約14分
<まえがき> これら3つの作品は、もともと女声合唱曲として作曲したもので、私の作曲歴の初期に当たる作品も含まれています。新たに混声版の譜面を作るにあたっては、若い時期の私の未熟さを点検する作業を伴う必要がありましたが、そうしてより良いものを練り上げていく作業は総じて楽しいものでした。 「花こそは心のいこい」は3曲の中では最も新しく、2013年に作曲した女声合唱曲集『世界中の女たちよ』に収録されているものがオリジナルです。詩人の福田須磨子(1922?1974)は長崎の被爆者で、原爆の体験や原水爆を告発する作品を世に送り出しました。「花こそは心のいこい」には詩人の祈りが静かに刻まれています。 「天空歌」(詩=永瀬清子[1906?1995])のオリジナルは2002年作曲の女声合唱曲集『空の名前』に収録されているものです。この詩は1940?1947年の創作による詩集『大いなる樹木』に収められたもので、戦中戦後の混乱の中で書かれたことが想像されます。鬱屈した日々の中にあっても、詩人の心の中には芸術の炎が燃えていたのでしょう。詩の中でのみ自身の精神を解放することができた時代であったのかも知れません。 「春」は2006年に作曲した女声合唱曲がオリジナルです。新川和江(1929?)の処女詩集『睡り椅子』(1953年刊行)に収められている最初期の詩です。詩の冒頭で「わたしはもう悲しむまい」と歌われます。作詩当時の若き詩人にどのような深い悲しみがあったのかは分かりませんが、その悲しみを乗り越えて生きようとする青々とした力強さを感じさせる詩です。 このようにオリジナルは別々の機会に作曲されたものですが、ひとつのステージを成立させるために、詩の内容のゆるやかなつながりを意識して3曲の構成を考えました。3つとも女性詩人であるというのは大きな共通点ですが、女性も男性も心の根本はさして変わりがないというのが私の考え方であり、「女性詩人」という事実を大きく掲げることには憚りがあります。 一方で、女性が生きづらい時代(それは現在も続いていると思いますが)の中で詩作を続けた3人の詩人には、共通する力強さが読み取れるのではないかという思いもあります。3曲続けて演奏される中で、明日への活力のようなものを感じていただけることがあれば、最高の喜びです。 なお、出版にあたって『女性詩人による三つの譚歌』という曲集名を付けました。本書には副題として3つの曲名が併記されていますが、例えば演奏会の広告やプログラムなどに記載する場合は冗長かと思いますので副題を省いても差し支えありません。(信長貴富)
信長貴富
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51105006
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楽譜
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混声合唱曲集「風と笛と太陽」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 竹のように(2'15"") 2 ゆびのさき(4'20"") 3 風(2'40"") 4 あの笛(5'00"") ---------- 4年間にわたって別の機会に作曲された曲集。いのちの輝きを力強く表現した「竹のように」、子どもたちへの語りかけの柔らかい語感を念頭に置いた音づかいの「ゆびのさき」、やや足取りの重い「あの笛」、3曲を結びつける「風」の全4曲。 「風」は無伴奏。「竹のように」は無伴奏でもピアノ付でも演奏可能。 グレード:中級 演奏時間:約15分
※こちらの商品は受注生産品ですが、在庫分は通常発送可能です。
信長貴富
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51306006
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楽譜
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混声合唱曲集「捧げる言葉」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 序 詩(2'30"") 2 いまここにいないあなたへ(4'00"") 3 ただ生きる(3'30"") 4 捧げもの(4'20"") ---------- 奈良県合唱連盟創設50周年記念演奏会のために書かれた作品。音楽とテキストがやさしく調和し、聴いている人をあたたかい気持ちにしてくれる。詩人の細やかな言葉は、作曲家によってさらに愛情深い色味を帯びて語りだし、より深い心に響き合う。混声4部。ピアノ伴奏付。(「序詩」はピアノ省略可) グレード:中級 演奏時間=約15分
信長貴富
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50501014
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楽譜
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混声合唱曲集「旅のかなたに」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 しあわせよカタツムリにのって(やなせたかし 詩) (2'40"") 混4 2 歌(谷川俊太郎 詩) (3'15"") P混4 3 それは(長田 弘 詩) (3'50"") P混4 4 足(寺山修司 詩) (3'00"") P混4 5 旅のかなたに(室生犀星 詩) (3'40"") P混4 ---------- 2回に分けて作曲された曲集ではあるが、通してワンステージとしても使えるように、内容に一貫性を持たせ、調性等にも配慮して構成されている。どの曲も歌いやすく、はっきりとしたメロディを持っており、それぞれが類似することのないバランスの取れた曲集である。全5曲。 難易度:中級
信長貴富
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50412004
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楽譜
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混声合唱組曲 いまぼくに/作詩:谷川俊太郎
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 よげん(4'40"") P混4 2 道(3'50"") P混4 3 ゆき(4'45"") P混4 4 いまぼくに(3'30"") P混4 5 木(5'15"") 混4 ---------- 1曲目の冒頭、無声音の絶望的な響きから曲が始まり、その先にある祈りや希望が曲を追うごとに現れてくる。そして終曲のア・カペラで作曲者のひとつの答えが与えられる。 サブタイトルが混声合唱組曲とあるように、個々の曲だけでなく組曲としての構成もしっかりとしたすばらしい作品。全5曲。
信長貴富
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50000470
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楽譜
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混声合唱組曲「せんねん まんねん」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1.せんねんまんねん 混6 4'30'' 2.雲 混4 3'15'' 3.くさはら 混4 1'30'' 4.空 混4 5'30'' ---------- 東京文化会館主催の「第1回合唱作品作曲コンクール」入賞作品。多彩な手法で、歌い手を刺激する曲集となっています。 グレード:中級
※こちらの商品は受注生産品ですが、在庫分は通常発送可能です。
信長貴富
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52510008
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楽譜
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山尾三省の詩による3つの混声合唱曲「歌のまこと」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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I. 歌のまこと II. びろう葉帽子の下で III. 子供たちへ ---------- 2025年9月、町田市民合唱団(指揮:清水敬一)による委嘱初演作品。 山尾三省(1938−2001)は東京生まれだが、1977年からは屋久島に移住。田畑を耕し、自然と共存しながら詩作を数多く残している。 1曲目の表題曲は歌の深淵に入り込むような音が描かれ、2曲目「びろう葉帽子の下で」は曲が進むにつれ熱量が増し、沖縄の旋律と共に強く平和が謳われる。3曲目「子供たちへ」ではタイトルどおり次世代へのメッセージと豊かな音楽が胸を打つ。長く歌い継ぎたい意欲作。 演奏時間:約16分10秒 グレード:中級
信長貴富
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50408004
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楽譜
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寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」 [混声版]
[カワイ出版]
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(在庫2冊)
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1 かなしみ(2'20"")P混4 2 てがみ(2'00"")P混4 3 世界のいちばん遠い土地へ(3'10"")P混4 4 ぼくが死んでも(2'30"")P混4 5 思い出すために(2'50"")P混4 6 種子(3'30"")P混4 ---------- 女声、男声版は、シンプルな2声+ピアノで書かれているが、この混声合唱版は混声4部+ピアノの編成で書かれており、より豊かな響きを体感できる様に仕上がった。しかし、原曲の持つ骨太な「うた」は混声に編曲されても強く感じることができ、旋律の美しさも際だった作品となった。全6曲。
信長貴富
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52306010
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楽譜
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二つの混声合唱曲 「新しい明日へ」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 新しい明日へ side-A (4’00"") 2. 新しい明日へ side-B (3’40"") ---------- 2023年1月、岐阜大学コーラスクラブ第65回記念演奏会にて初演(指揮=永井英晴)。 長く続くコロナ禍で大きく影響を受けた大学合唱団を励ましたい、という気持ちが込められて出来た作品。 詩集『新しい明日へ』は、壮大な風景写真と旅を綴った詩で構成されている。一篇の詩から2曲紡がれており、輝かしく前進していく「新しい明日へ side-A」と、堂々と広がっていく「新しい明日へ side-B」という2つの異なった性格を持っている。 学生合唱団を中心に多くの世代で溌剌と愛唱したい作品である。 グレード:初〜中級 演奏時間:約7分40秒
信長貴富
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51910019
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楽譜
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二部合唱・混声四部合唱「はる」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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はる(2’40”) ---------- 作曲家は詩からどう音を紡いでいき、強弱やフレーズ感などを導いていくかを歌い手に考えてもらおうというコンセプト。2019年5月開催の「第29回コーラスワークショップ(主催:全日本合唱連盟)」の講習テキストとして作曲された二部合唱版。そして今回の出版に際し、新しく書き下ろされた混声四部合唱版の二つのバージョンを収録した。両バージョンともピアノ伴奏付き。 グレード:初級 演奏時間:約2分40秒
信長貴富
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51603020
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楽譜
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無伴奏混声合唱のための「ポール・エリュアールの三つの詩」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1. 自由〈安東次男訳〉 (1'50"") 2. 私は孤独ではない 〈木島 始訳〉(3'40"") 3. メッセージ〈安東次男訳〉(4'05"") ---------- フランスのレジスタンス詩人でもあるポール・エリュアールの三つの詩に付曲された無伴奏混声合唱作品。今の日本とエリュアール時代のフランスの世相との類似性を感じている作曲者により「自由・平和・愛」をテーマとした三つの詩が選ばれている。 グレード:中〜上級 演奏時間:約9分40秒
<まえがき> ポール・エリュアール(1895〜1952)はフランスを代表する詩人である。シュールレアリズム運動の中で頭角を現し、ヒトラー政権の支配が拡大するにつれて反権力的な作品を多く発表していった。フランスの抗独(レジスタンス)運動の象徴とされる詩「Liberte(自由)」は特に有名で、プーランク作曲の合唱曲としても広く知られている。(なお今回第一曲の作曲に用いた「自由」は同名異詩である。)エリュアールを言い当てるキーワードとしてまず浮かぶのは「自由・平和」だ。 一方、エリュアールは「愛」の詩人だったとも言える。彼は生涯で三人の妻を持ったが、特に最初の妻・ガラへの情は強烈なものであり、著名な画家であるダリのもとへとガラが去ってしまうという「事件」を経てもなお、彼女への欲望は増すばかりだったという。愛への強い欲求が多数の詩作もたらしたことは言うまでもない。 いま「自由・平和」と「愛」を対照的に述べたが、エリュアールの思想の中でそれらは分け隔てられるものではなかった。先に挙げた「Liberte(自由)」を例に挙げよう。詩の最終行でエリュアールは「自由よ。」と高らかに呼びかけているのだが、最初の原稿ではその部分が二番目の妻の名「ニューシュよ。」だったのだという。エリュアール研究の第一人者・嶋岡晨氏によれば「エリュアールはつねに、彼女への愛を核心として、自由と平和を希求していた」(『愛・詩・エリュアール』飯塚書店)とのこと。パーソナルな愛が普遍的な愛(=自由・平和)へと広がるということだろうか。自由と平和の前提がなければ愛は熟成しない、とも言えるだろうか。 さて、今回の作曲にあたってエリュアールの詩を選んだ理由は、「時代性の符合」とでも言えばいいだろうか。いま日本の政権はファシズムに傾いていると私は思っているのだが、この異常な空気は1930年代にエリュアールがパリで感じていたものと共通しているのではないだろうか。「自由・平和・愛」を歌い上げたいというのが私の願望であり、詩を「三つ」選んだのはこのためである。 なお、終曲「メッセージ」の原詩は長大なものだが、ア・カペラの造形をつくるために言葉のエッセンスを抽出し、作曲上は詩の一部のみが使用される形となっている。(信長貴富)
信長貴富
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52505006
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楽譜
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無伴奏混声合唱のための「郡上おどり幻想」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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古調かわさき かわさき 猫の子 春駒 げんげんばらばら まつさか ---------- 2024年11月、「清流の国ぎふ」文化祭2024《ひと・むすぶ・こえ 愛と平和を歌う合唱フェスティバル》にて合唱団MIWO(指揮:岩本達明)により初演。毎年7月から9月にかけて岐阜県郡上市で行われる日本三大盆踊りのひとつ、「郡上おどり」が題材。「古調かわさき」から始まり「まつさか」で終わる習わしに沿い、郡上おどりの一夜をイメージして作られた。幻想というタイトルのとおり、どこか違った世界に誘われそうな音が印象的である。 グレード:中-上級 演奏時間:約16分 編成:混4,混5、混6、混7
信長貴富
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52006010
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楽譜
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無伴奏混声合唱曲「放課後」
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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放課後 (3’00”) ---------- 2018年8月、「長野県リーダーズコール(県内高校生の合同合唱団)」による初演。(委嘱:長野県高等学校合唱連盟) テキストの出典は『写真短歌部 放課後』(加藤千恵/雷鳥社、2008)から採られた。学生時代のいとしい思い出を短歌で綴っている。この曲では6つの短歌が選ばれた。誰もが自身の心を投影できる音楽と言葉であるため、若い歌い手だけでなく多くの世代に取り上げてもらいたい。無伴奏の新たなレパートリーとして愛唱したい一曲。 グレード:中級 演奏時間:約3分
信長貴富
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51301006
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楽譜
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無伴奏混声合唱曲集「季節が僕を連れ去ったあとに」 [受注生産]
[カワイ出版]
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(在庫1冊)
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1 小 鳥(1'00"") 2 ランプ(0'50"") 3 花びら(1'20"") 4 記 憶(0'40"") 5 夕焼け(1'00"") 6 空の魚(1'10"") 7 青(2'30"") 8 風(1'30"") ---------- 季刊誌「合唱表現」に掲載された作品をまとめた無伴奏混声合唱曲集。寺山修司の短歌をテキストにしている。連載終了後、2012年に「ランプ」が追加され全曲が完成した。各曲はそれぞれ独自のスタイルを持つが、曲集全体がひとつの流れのなかで進んでいくことが意図されている。 グレード:中級 演奏時間=約10〜12分
※こちらの商品は受注生産品ですが、在庫分は通常発送可能です。
信長貴富
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